事の発端は、“靄の向こうに何があるのか?”とういう些細な好奇心からだった。
田舎道を靄の方向へ進んで行くと「道」は寸断され、行く手は阻まれていた。
しかし、私の好奇心は引き返す事を拒み、命の危険も顧みず、暗雲立ち込める未知なる世界へ飛び込んだのだ。
気が付くと灰色の支配する世界から開放されて、緑の光と共に、見たことも無い世界に降り立っていた。