困っている場合ではないので、ここはひとつ思い切り良く飛んでみよう!

迷いなどいらない
いざ逝かん
strange worldへ
紅葉の森を抜けて靄の方向が気になったので進んで来たら・・・

行き止まりではありませんか!!
困った
拾い画像でブログってるサカナッチです。
いわゆる他人の褌で相撲を取ってる訳ですが、大体うさぎ屋。さんとこで面白い企画を見つけたので参加してみたいと思います。
結局、他人の褌で相撲を取る形になってしまいますがww





   ズギとタンポポ


うさぎのズギは野原を飛び跳ねながら遊んでいたので、とてもお腹がすいた。
「どこかに美味しい草はないかなあ」

キョロキョロ探していると黄色い花を咲かせたタンポポが目にとまった。
「うわあ、タンポポ大好物!根っこまで食べれるんだよう。」

そう言いながら黄色い花を食べようとした瞬間

「待ってください!」
タンポポが待ったをかけてきた。

うん?色んな草花を食べてきたけど待ったをかけられたのは初めてだな。」
ズギは怪訝そうな顔でタンポポを見つめた。

「ごめんなさい。私はあなたに食べられるのがいやなのではありません。
 むしろ食べられるのはうれしいのです。
 でもあと一日だけ待ってもらえませんか。」

タンポポは懇願するような目でズギに話しかけた。

「あと一日待つって、オイラお腹ペコペコで死にそうなんだよ。」
ズギはよだれを垂らしながら今にもタンポポにかぶりつきそうだ。

「私はここに咲いて、うさぎさんがピョンピョン飛び跳ねるのをうらやましく眺めていました。
 私も空を自由に飛べたらどんなに素敵だろうなって。」

タンポポは眩しいものを見るような目で話しかけた。

「うらやましいかなあ。」
ズギはちょっぴり誇らしげだ。

「うらやましいですとも!自由に動き回って色んな物を見て回れるんですもの。」
タンポポは、ほほ笑みかけた。

「でもどうしてあと一日待たなきゃいけないんだ?」
ズギは不思議そうに尋ねた。

「私は生まれてからずっと、雨の日もお天気の日も空ばかり眺めてきたのです。
 花を咲かせても動けないのは辛かったです。
 でもほら、空を見渡してください。
 私の仲間達があんなに気持ち良さそうにフワフワと飛んでいるでしょう。」


タンポポの言う通り、空にはたくさんの白い綿毛が漂っている。

「うわあ、高いなあ。
 オイラはジャンプには自信があるけど、あんなに高くまでは飛べないや。」

今度はズギがうらやましそうだ。

「私はまもなく散ります。
 そして明日には綿毛になって舞い上がれるのです。」


ズギはお腹がすいてることも忘れて空を見上げている。
「風に吹かれてオイラの知らない土地にまで行っちゃうんだなあ。」


その横でタンポポの黄色い花びらがハラハラと散り、白い綿毛が顔をのぞかせ始めた。


「明日もお天気だから、きっと良い風が吹くぞ。」
ズギはタンポポの変化も気づかず、呆けたように空を眺めながらつぶやいた。
ゴロゴロ寝転がって落ち葉を撒き散らしたい
黄色い衣装
赤い衣装
気温と日照時間が微妙な色の変化を演出している
宇宙の旅は、又今度にしよっと

大地が赤や黄に染まる季節